身体を内側から温める「温活」〜季節の変わり目で大切にしていること③〜

こんにちは。発酵料理研究家の永井彩です。


まだまだ暑い日が続いていますが、立秋を過ぎ身体は秋に向けて意識して過ごしたい季節となりました。

家族を持ち、子育てをする中で日々の食事を大切に過ごしてきたので、今ではすっかり元気に生活していますが、私自身とても身体が弱い幼少期を過ごしました。
小児ぜんそくがひどかったので、学校も休みがち。頻繁に高熱を出したり季節が変わるころには必ず喘息の発作が出て、少しでも呼吸がしやすいように座ったまま朝を迎えることもしょっちゅうでした。
成人を迎えるころになってもあまり変わらず、苦しくて自分で歩くことができず、弟が背負って病院まで連れて行ってくれたこともありました。

娘たちのアレルギーなどと向き合って食について学び、夢中で子育て期間を過ごすうちに、私も気づけば日々を元気に過ごせるようになっていました。

そんな虚弱体質だった私なので、季節の変わり目は体調に大きく変化があることを身をもって体験してきました。
「不調」が当たり前だった時期を長く過ごした経験から、自分の身体を大切に労わること、食べるものを意識することで大きく変えられることを知りました。

そんな私が、特に季節の変わり目に大切にしていることをお伝えします。

●身体を温める

身体に不調が出やすい季節の変わり目は気温の変化もあり、特に身体を温めることを意識しています。冷えは万病の元とも言われるため、ゆっくりと半身浴をしたり、足湯をして頭寒足熱を心がけ血流を良くします。

また、次に挙げる2点も意識して、身体を内側から温める食事を摂ることも大切にしています。

●旬の野菜を食べる

旬の野菜は栄養価も高く美味しいので、積極的に取り入れています。

簡単に作ることができる塩麹を使ったお漬物は、お野菜のかさが減ってたくさんいただくことができる上、保存が効くのでおすすめです。
塩麹が作るオリゴ糖は、善玉菌のえさとなって腸内環境を整え免疫力アップにも。
お野菜から出た水分も余すとこなくいただくために、切り干し大根や細切り昆布などの乾物も一緒に漬けておきましょう。

●発酵食品や本物の調味料を取り入れる

発酵食品や天然醸造の醤油・味噌・みりん・お酢は昔ながらの製法で作られた伝統食品で、食品そのものに豊富な栄養を含み、様々な効果効能が期待できます。

調味料は毎日の食事に自然と無理なく使い続けることができるので、まずは調味料の見直しがおすすめです。

例えば身近なお味噌やお醤油には、必須アミノ酸やミネラルが豊富に含まれます。

味噌であれば原材料が「大豆・米(麹)・塩」、醤油であれば「大豆・小麦・塩」と、シンプルな材料で作られたものを選びましょう。

調味料を変え、発酵食品を意識して取り入れるようになってから、私は体温が1度ほど上がり、身体が温まっているのを感じています。

朝晩には秋の気配が感じられるこの時期。毎日の食事から身体を温めることを意識して、温活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
・味噌大全(東京堂出版)
・万病を治す冷え取り健康法(農産漁村文化協会)


次回はインナービューティーラボ学長のNaokoさん。
テーブルコーディネートのプロであるNaokoさんが、どんな季節の取り入れ方を楽しんでいるのか、とっても楽しみです!

Writer:永井彩

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