カボチャの魅力をまるっと味わうハロウィンに!〜Halloweenコラム④〜

こんにちは。オイルソムリエの秋葉紘江です。


古代ローマからの影響を受けているケルト人の伝統的お祭りが起源といわれるハロウィン。1年の終わりが10月31日とされていたことから、秋の終わりと冬の始まりを意味し、秋の収穫を祝うとともに、先祖の霊が家を訪ねてくると信じられていたようです。
日本でいう、お盆と大晦日が一緒になったような日だったのですね。

日本でも、街中や店頭でハロウィンの装飾が見られるようになり、日本らしいハロウィンの楽しみ方が拡がっているようです。

今回は、ハロウィンを象徴するカボチャに焦点をあてて、オイルソムリエとして注目してほしいポイントをお伝えします。

●ハロウィンといえば、カボチャ

アメリカで広まったハロウィンは、大きなペポカボチャのジャック・オー・ランタンを作り、子どもたちは悪い霊に気付かれないようにするため、悪魔やお化けの怖い仮装をして近所の家を「Trick or treat.」と唱え、お菓子をもらったりする文化として定着しています。

日本でもこのイメージが強いため、装飾にはカボチャのモチーフが良く使われます。
カボチャには、でんぷんを糖に分解する酵素が含まれるため、貯蔵することで甘くなります。収穫から約1か月経った今頃が甘くなって食べごろなのです。

秋の収穫を祝うという意味から、カボチャ以外にも、さつまいもや栗を使った、今の時季ならではのお料理やお菓子を作って楽しむのも良いですね。

カボチャプリンやカボチャのチーズケーキなど、様々にアレンジして楽しんでいただきたい食材です。

●注目はカボチャの「種」

なかでもオイルソムリエとして注目してほしいのが、カボチャの種。

カボチャの種の成分は、約半分は脂質です。タンパク質、炭水化物、食物繊維もバランスよく含まれています。特にハロウィンの大きなペポカボチャの種を搾ったパンプキンシードオイルは、栄養分がたっぷりで、古くから珍重されてきました。

オイルは黒色のような深い緑色で、甘くて芳ばしい風味が特徴です。
体内でビタミンAに変わるβ-カロテンなどのビタミンやミネラルを豊富に含有し、抗酸化物質として働くリグナンという成分も含んでいるため、栄養価が高く、ヨーロッパでは伝統的に使われてきたオイルです。

特にリグナンは頻尿や尿漏れの症状を緩和する効果が期待できるので、トラブルを抱えている方にはおすすめです。

熱に弱いオイルですので、加熱せず、スープやデザートなどの仕上げにかけて召し上がってください。

写真:PODOR パンプキンシードオイル 100ml(亜細亜食品)

ペポカボチャの種には皮がないので、乾燥させてそのままトッピング用に使われることもあります。調理に使った西洋カボチャの種も、フライパンでローストして皮を剥けば、ドライナッツの感覚で食べることが出来ますよ。(ただし、食べすぎは消化不良を起こしますのでほどほどに。)

ハロウィンにぴったりのカボチャ、是非まるっと食事に取り入れてみてくださいね。

【参考文献】読むオイル事典(主婦の友社)


次回のコラム担当は、インナービューティーラボ学長のNaokoさん。テーブルコーディネートのプロが楽しむハロウィンの工夫をお楽しみに!

Writer:秋葉紘江

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