こんにちは。インナービューティーラボ副学長の伊藤裕美子です。
今回からは「季節の変わり目で大切にしていること」というテーマで、リレー形式での連載がスタートします。
暑さもピークを迎える8月半ば、実は今が、二十四節気(1年を春夏秋冬4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けて季節をあらわす名前をつけたもの)では「立秋」=秋の始まりとされる時期だというのはご存知ですか?
秋の気配も感じられない今が秋の始まりと言われても、ピンとこない方も多いかもしれませんね。
お店のウィンドウには秋物が並びはじめ、少しずつ季節の移り変わりに向けて準備が進んでいますよね。もう少ししたら、秋物の洋服を出そうかな、と思われる方も多いかもしれません。
洋服の衣替えはよく耳にしますが、毎日食事をするいつもの食卓で秋を意識することはあるでしょうか。
今回は食器にフォーカスして、秋に向けた「器の衣替え」のポイントを2つお伝えします。少しの工夫で、視覚から秋を楽しむことができるようになりますよ。
●白い器で季節感を!白は白でもいろんな白がある
おうちの食器棚に、白っぽい器はありますか?ほとんどの方は「ある」と答えることと思います。
では、その白ってどんな白?そう聞かれたら、どう答えるでしょう。
白といっても多種多様、夏っぽい白もあれば、秋っぽい白もあります。実は様々な顔を持っている白の器、その白の違いを見ていきましょう。
▼夏っぽい白ってどんな白?
夏を連想させる白といえば、真っ白または青白い白で、食卓にさわやかな印象を与えます。
ピュアホワイトや、少しグレー味のあるクールホワイトなどの色が代表的。
ガラスの器と併せれば、より夏らしさを演出できるのが、この白です。
▼秋っぽい白ってどんな白?
一方で、秋を連想させる白と言えばアイボリーやオフホワイトといった、少し黄味がかった色が代表的です。
温かみのあるほっこりとした印象を与えるため、秋の味覚である芋、栗、カボチャなどと合わせると、一層秋感が演出できますよ。
「白」にも違いがあるというのがお分かりいただけたでしょうか。
まずは白い器から、秋を意識した器選びで季節を演出してみてくださいね。
●素材を意識した衣替え!食事は変えず器だけ変えてみよう
色以外にも「素材」に注目してみるのもおすすめです。
暑い夏のランチにぴったりな素麺、まだまだお世話になりそうですが、盛り付ける際に選ぶ器はどうしていますか?涼しげなガラスの器を使っているなら、透明感のない陶磁器に変えてみるのも簡単な衣替えのやり方です。
同じ素麺でも、イメージが少し違って見えますよね。
このあたりの感覚は、ファッションの感覚と似ています。
まだまだ暑いので、軽やかなワンピースにサンダルで過ごしたい、でも少しだけ秋を意識して、選ぶバッグは秋らしいレザー素材のものを摂り入れてみようかな……そんな風にファッションを決めている方も多いのでは?!
小さな分量のところから秋を取り入れる、きっといつも実践していることだと思います。
それ、食卓にも使えるテクニックですよ!
器の選び方で、食卓でも少しずつ秋を楽しんでみてくださいね。
次回のコラムはインナービューティー料理研究家のAyakoさんが担当。
美容・健康のために季節の変わり目でAyakoさんが気を付けていることとは?お楽しみに♪
Writer:伊藤裕美子